2010年01月19日記
「日本はアジアに生きる国_PART6」
シンガポールの空港に到着した。
京都からの大阪空港までの交通費や食費など
がかかり、所持金は5万円になっていた。
「今日から6泊7日で5万円。
一泊平均は絶対、絶対、5千円以内でないと、
お金が尽きて、帰国できない….。」
入国手続きを終えて、「ホテル予約」の
カウンターへ直行した。
「一番安いホテル!」と、英会話の本を見ながら、
叫んだ。「OK!」と言って、案内されたのは、
1泊 1万2千円だった。
そこから、辞書と筆談を駆使して、
「本当の」最安値を案内するよう訴えたが、
「空港のホテル予約のカウンター」では、
最安値のホテルは、「本当に」1万2千円だった。
もう夜中だったこともあり、そのホテルを「一泊だけ」
予約してもらい、タクシーで向かった。
ここで、翌朝の所持金は、3万5千円ほどしか
残らないことがはっきりした。
「もう留学する学校とアパート探しどころでは
なくなってきたなあ…..。
13年間の人生、最大の試練が今来たなあ……..。」
と、車内でつぶやいたことを覚えている。
<続く>