「日本はアジアに生きる国_PART8」
当夜、日本に自宅には電話を入れておいた。
「無事到着したが、このままだと宿泊費が
足りなくなる」
と伝えたら、
「翌朝から安宿を探すしかないな。何とかなる。
がんばれ。」
と言われた。
自分が野宿する光景すら浮かべたが、
疲れていたので、寝入った…..。
翌朝、部屋の電話が鳴った。
「江藤ですけど…板庇くん?」
と、シンガポール在住の父の友人からだった。
「ホテルが予算を上回っているみたいね。
チャイニーズYMCAに行ってみなさい。
あそこは安いから。」
と言われた。
さすがの父も心配になって、手を回して
くれたのだった。
早速タクシーで向かった。
1泊2,500円だった。
早速、チェックインして、5泊分を前金で払った。
手元に2万5千円ほど残った。
「これで、助かった!
早速、留学の交渉に文部省へ向かおう!」
<続く>